【映画】凪待ち 感想[ネタバレあり]

先週ロングランが決定しました。（新しい地図３人を）応援しているファンとしてはとても嬉しいです(^^♪見てきたタマも納得の内容でした！

あらすじ

毎日をふらふらと無為に過ごしていた郁男は、恋人の亜弓とその娘・美波と共に彼女の故郷、石巻で再出発しようとする。少しずつ平穏を取り戻しつつあるかのように見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう―。ある夜、亜弓から激しく罵られた郁男は、亜弓を車から下ろしてしまう。そのあと、亜弓は何者かに殺害された。恋人を殺された挙句、同僚からも疑われる郁男。次々と襲い掛かる絶望的な状況を変えるために、郁男はギャンブルに手をだしてしまう。

監督：白石和彌　脚本：加藤正人
キャスト：香取慎吾　恒松祐里　西田尚美　吉澤健　音尾琢真　リリー・フランキー

※ここからネタバレになります。ご注意ください。
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初めはとても素で演技をしていた慎吾ちゃんだったので、ギャンブル大好きでも安心して見ていられたんです・・。でもどんどんストーリーが進んでいくうちにそこにはもう「慎吾ちゃん」は居なかった。ギャンブルをやめられない自分に苛立ちながらも亜弓のために変ろうと葛藤する。亜弓と口論したことによって車から追い出してしまった郁男は（亜弓が殺されたことが）自分のせいだと自暴自棄になってしまう。職場で犯人として疑われたときに同僚をこれでもかというくらい殴り倒したり、ギャンブル場所で騙されたことによる襲撃など、もうあの明るい香取慎吾の姿はなく暴力にまみれた別の人格でした。これほどまでに衝撃を受けるとは思っていませんでしたね。でもその演技がこの映画をよりリアルにしていたのでとても良かったです。郁男は本当にダメな男で、クズというか。でも心の奥はとても純粋さが残っていて、そこが魅力なんだと思います。亜弓の娘（前夫との娘）がとてもなついているのもそういうことなのかなと思いました。亜弓のこともあまり考えていないようで、実はとても愛していたんだと思います。
慎吾ちゃんの演技にも衝撃的でしたが亜弓を殺した犯人が、石巻に来て郁男が一番気持ちを許していた人だったのがぞっとしました。その男は昔から亜弓をずっと愛していたみたいでした。警察に捕まった時に亜弓がいつか行きたいと言っていた場所を郁男に話すのですが、その場所は郁男ですら曖昧だったので犯人は自分の方が愛していたということを言いたかったのだと思います。最後の最後まで気を抜けない話で本当に見応えがありました。

タマは平和で幸せな映画がわりと好きですが、今回凪待ちを見て心がぎゅっとなるような激しくもせつない映画もこれからは観ていきたいと思いました。是非機会があれば鑑賞して見て下さいね！

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